所沢市の育休退園問題を考える保育園保護者の会

意見表明

意見表明

所沢市において、2015年から始まった育休退園新ルールが大きな問題となっています。マスコミでも大きく報じられ、ネットでもかなりの反響を呼んでいます。

ネット上の反応を見ると、世間一般の意見は大きく割れているようです。

①育休退園新ルールに反対
「母親の負担が大き過ぎる」「入退園を繰り返す子供がかわいそう」「再入園の保証が無いのであれば、その子が待機児童になりかねない」「育休も就業の一形態だから継続保育が当然(訴訟の原告側主張)」

②育休退園新ルールに消極的賛成
「待機児童解消のためであれば、やむを得ない」

③育休退園新ルールに積極的賛成
「そもそも、育休中は保育の必要性がない」「専業主婦は下の子が産まれても上の子と一緒に育てているのだから当然」「子供はなるべく母親の手で育てるべき」

この問題をどのように考えるべきなのでしょうか?

私は所沢市内の認可保育園に4歳と1歳の二人の子供を預ける父親です。私たちの保育園にも4名の退園対象者がおります。また仮に妻が第3子を授かることがあれば、我が家も退園対象者になるわけで、この問題に無関心ではいられませんでした。今年度は父母会の役員を務めていることもあり、この問題に関して保護者にアンケートも取りました。退園対象となっている4名の家庭からは、所沢市の突然の制度変更の通知に強い憤りを感じているとの悲痛な声が寄せられました。

新聞やテレビの報道、ネット上の議論も仕事の合間を縫って目を通し、訴訟を起こされた方々のグループとも連絡を取り、この問題について考える日々が続きました。その結果、この問題に対する自分としての立場が明確になり、この会を起ち上げるに至りました。

詳細は「私たちの考え」や「ブログ」にて述べてまいりますが、結論としては、今回の所沢市における育休退園新ルールは認めてはならないものだということです。

これは決して、保育園に子供を預ける保護者の既得権を主張するものではありません。以下にこの結論に至った理由を述べていきます。


まず、育休退園新ルールを実施しても、待機児童の解消には使えない。所沢市の制度設計はあまりに稚拙であるために、仮に空いた枠を待機児童のために使ってしまうと、育休明けの再入園者と合流することで、定員枠がパンクしてしまう。後付けで「特別預かり事業」なるものを持ち出してきたが、定員オーバーの場合は、再入園した子供を保育園の空き部屋やホールなどで、一人だけ個別に保育するという、誰もが聞いて驚くめちゃくちゃな制度である。現実的には、再入園を確実に保証しようとすれば、その枠に待機児童を入れることは不可能、またはごく限られた条件でしか実行できない。

つまり「待機児童解消のためには、やむを得ない」という論理は成り立たないのです。これで、消極的賛成論は根拠を失うことになります。(この点に関しては、多くのネット上の議論もマスコミも見落としているようです。所沢市のミスリードに乗せられてはいけません。)

では、この結論を主張した場合、所沢市(実質的には藤本所沢市長)は育休退園新ルールを引き下げるでしょうか?

いいえ、決して引き下がらないでしょう。藤本市長の本音は「子供はなるべく家庭(母親)が育てるべきである」という積極的賛成論にあるからです。

すると、この問題の論点は、実は次の一点に絞られることになるのです。

「母親が家にいる場合、母親が2人の乳幼児の子育てを行うべきなのか」

この点に関して世論は真っ二つに分かれるでしょう。

積極的賛成論の背景には「子育てはなるべく母親が行うべき」「「専業主婦は昔も今も、二人とも育てている。なぜ育休中の母親は税金を使って他人に子育てをさせるのか」という「子育て母親中心主義」があると考えられます。

それに対する、私の考えは以下の通りです。

「昔は、地域や親戚のつながりが強く、母親が完全に一人で子育てをしていた時代はない。

「現在の多くの家庭は、子育てのサポートを地域や親戚に期待できる環境には無い。夫の平均就業時間も世界各国と比較して異常に長く、サポートを期待できるとは限らない。その結果、育休中の母親が2人の乳幼児の子育てを引き受けた場合、母親が孤立した状況で長時間の育児を背負うことになるケースが少なくない。いわゆる孤育てである。その身体的、精神的な負担は、地域や親戚のサポートが得られた時代とは比較にならないほど大きい。」

「実はこの厳しい状況は専業主婦家庭にも当てはまる。だから、専業主婦も2人同時に子育てしているから育休中の母親もそうするべきだという主張は、あってはならない弧育て家庭を増加させる結果につながるだけである。」

「したがって、現代の日本社会の実情に照らせば、育休中も上の子の保育を継続することは、母親の育児負担を減らすことができる最良の子育て支援であり、確実に成果を期待できる少子化対策でもある。」

「昔と同様に、地域や親戚のサポートを受けながら、母親が2人の乳幼児の子育てを出来る育休家庭には、もちろん一時退園を認めてよい。しかし、原則は、育休中は全員退園ではなく育休中も全員継続保育とすべきである。」

以上が、私が考え抜いた末にたどり着いた結論です。

この考えに対してご意見がある方は、ぜひコメントをお願い致します。


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